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知性という性質

知性というのは、なにかを理解したり、認識したり、感じたり、考えたり、想像したり、発見したり、記憶したり、作り出したり、動物のそのような性質のことである。


人間は、知性の優れた動物である。


コンピュータには人間のような優れた知性はあるのだろうか?


現在のところはないと言っていいかもしれないが、いつか知性のあるコンピュータが作られる可能性はあると思う。


物体でしかない動物に知性があると言えるのであれば、いつかそれと同等な動物でない物体を作り出すことができるかもしれないからである。


そのような次元の話でなくても、コンピュータが知性を持つ可能性について考えることができる。


物体は全て決定論的に動いていると考えられる。ある時点でこのような状態であったなら、次の瞬間にはこのような状態になっており、3秒後にはこの状態になっている。というようなものである。脳も、今はこの状態だが、次にはこのようになっている、というのが決まっていると考えられる。しかし、物理の決定論的な最終的な法則によって、脳の現在の状態から3秒後の脳の状態を計算する、ということは、どれほど科学が進歩しようと不可能であると思われる。


ところが、知性は、(大本には物理の決定論的な最終的な法則があることには変わりないのだが)近似的には別のもっと簡単な決定論的法則に従って働いていると言えるのである。それが明らかになっていけば、いつかそれが現実に存在するコンピュータで表現できてしまうかもしれないのである。



現在、現実に存在するコンピュータは、人間の知性の、とても具体的に機械に実装可能な部分を取り出した結果、人間の知性のかなり抽象的な部分を取り出したものになり、人間には到底不可能な計算までできるようになった。


しかし、それは、人間の知性の抽象的すぎる部分だけしか取り出せなかったから、そこからの発展が難しいのではないかと思われる。(それ以外を取り出そうとしてもとても難しいことだとは思うが。)